カフェ・喫茶店の開業方法、経営方法とは?成功のコツと重要なポイント

飲食店向け情報

飲食店を開業する際に、おしゃれなカフェや喫茶店を開業したいと思う方は多いのではないでしょうか。今回は、カフェや喫茶店を開業する際に必要な資格と申請に加えて、成功のコツについても触れながら解説していきます。

カフェ・喫茶店の開業で、必要な資格と申請

ご存じの通り、どのような業種でもいきなりお店を作って勝手に開業するというわけにはいきません。カフェ・喫茶店を開業する際に必要になる資格では、食品衛生責任者、防火管理者が必要になり、飲食店営業許可申請と開業(廃業)等届出書の申請が必要になります。

試験勉強をする女性

必要な資格:「食品衛生責任者」と「防火管理者」

「食品衛生責任者」は、飲食店を経営する際に必須となる資格です。各都道府県の食品衛生協会が開催している講習を受講すれば取得できます。
「防火管理者」は、収容人数が30名以上の飲食店を開業する場合のみ取得が必要です。
日本防火・防災協会が開催している講習を受講することで取得できる資格になっています。

必要な申請:「飲食店営業許可申請」と「開業(廃業)等届出書」

「飲食店営業許可申請」は、衛生法上、飲食店を営業する場合は必ず保健所に提出することが必要です。店舗の工事が終わる2週間ほど前に、店の見取り図や食品衛生責任者手帳、手数料と共に申請をすることが求められ、許可が下りればカフェが開けます。喫茶店で開業する場合は、「喫茶店営業許可」で開業が可能です。
「開業(廃業)等届出書」は、所管の税務署に提出することで手続きは完了しますが、事業開始から1か月以内に提出しなくてはならないので注意しましょう。

その他の資格:「菓子製造業許可申請」と「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」

「菓子製造業許可申請」は、テイクアウト向けのパンやおかし等を提供する場合に、所管する保健所に提出することが必要で厨房も大きくするなど設計も見直します。
「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」は、深夜0時以降も酒類(アルコール)の提供を続ける場合必要になります。また、カフェならばアルコールを提供できますが、喫茶店の場合は営業区分が異なるため提供できません。

応援する飲食店店員のイラスト

カフェ・喫茶店を開業する方法

カフェ・喫茶店を開業する方法は、大きくわけて2パターンあります。
それぞれ、申請や免許の取得こそ共通しているものの、開業の方法が異なります。

① 一からカフェ・喫茶店を開業
② フランチャイズでカフェ・喫茶店を開業

開業の種類について

① 一からカフェ・喫茶店を開業

一からカフェや喫茶店を開業する方法は、全て自分たちで決めることができるので、当然のことですが、自由度がとても高く、自分好みのお店を作れます。
しかし、意思決定することで多くの労力が必要になり、全て準備する必要があるので多額の資金が必要になります。

開業時に決める項目

店舗のコンセプトどのようなお店にするか、座席数はどうするか
店舗の立地や内容場所や提供する飲食物の内容の決定
仕入れ先の決定什器や材料の調達先
外装や内装店内の雰囲気や外観、座席数
メニューの価格飲食物の価格設定
従業員人数の決定と募集

②フランチャイズでカフェ・喫茶店を開業

フランチャイズは、既存の屋号やコンセプト、商品など、はたまた先ほど紹介した仕入先やメニュー価格などの支援を受けて開業する方法です。飲食店だけに限らず、コンビニエンスストアなどでも幅広く使われる手法です。
あらゆるメリットが受けられる反面、自分がしたいお店を作ることやオリジナルルールを導入することは難しい環境です。また、月々のロイヤリティが発生します。

フランチャイズで開業するメリット

未経験でも参入できる
育ったブランド力を活用できる
低コストでの開業スタートができる
集客のノウハウが獲得できる

カフェ・喫茶店で成功するポイント

カフェ・喫茶店に関わらず、全てのサービスや仕事において「必ず成功する!」わけではありませんが、やる以上は成功させたいというのが経営者の願いといえるでしょう。
よく言われているポイントとしては、「有名店を調査」「資金を管理」「お客様の声を聴く」などがあります。その中でも、最も大切なことは「日々、コンセプト・想いを確認する」・「日々、ニーズに応える」と思います。

日々、コンセプト・想いを確認する

これもよく言われていることかもしれませんが、「コンセプト」と「想い」をピックアップした理由は「サービス品質」に大きな影響があるからです。
仕事を続けていると「慣れ」や「流れ作業」で、悪意のない低品質のサービスを提供してしまうことがあります。しかし、コンセプトと想いを日々確認することで、最初の想いを忘れず高品質なサービスを目指す心でサービスを提供できます。

また、「コンセプト」と「想い」を都度しっかりと提供することで、想定している顧客満足や売り上げを獲得できていない場合に、より精度の高い修正アプローチが可能です。精度の高さは改善可能性の高さに直結します。売り上げを早急に改善することで安定した店舗経営にも繋がります。

日々、ニーズに応える

お客様の声を聴くことに近いものになりますが、ここでいうニーズはより潜在的で不透明なものを指します。自然に聞こえるもの、耳を傾けたら聞こえてくるものではなく、「調べ」・「顧客の想いを考え」・「把握」することで見えてくるものです。
すなわち、ニーズを把握することは「お客様も気づいていない潜在的な想いをカタチにして、先行して想いを満たす機会」になります。

把握したうえで、お客様の心を満たすカタチで提供することが大切です。

まとめ

カフェ・喫茶店は、いくつかの免許取得と申請で開業ができます。
ただ、それ以上に重要なのはどのような形で開業するか、何に注意して経営するか、重要なことは何かを知っておくことが重要です。また、地域によって決まりや必要なものが変わることもあるので、必ず管轄の市区町村に確認することを徹底してください。
本記事が読者様の理想のお店作りに役立てればと思います。

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